タケの死

今日仕事から帰ってきて、水を替えてやろうと鳥かごを覗くと、もともと落ちていたブランコの下に首を挟めてタケが横たわっている。今もどうしてそうなったのか全く理解ができないが、何かが起こって首を床につっこんでおってしまったみたいだ。小さな入れ物にタケの好きなえさとおもちゃを入れて、今日は家でお通夜することにした。あした小鳥の多い静かな森かどこかに埋めてやろうと思う。

全く予想していなかった身近なタケの死を目前にして、今まで何度も経験した数え切れない動物との別れが頭の中を走馬灯のごとくよぎる。生と死の境界を痛いほどはっきりと思い知らされる、この感覚。まだその小さな巣から、タケが顔を覗かせてくるように感じてしかたがない。