ペレット

家に帰るとドアに宅急便の配送を知らせるノートが張ってあった。荷物はむかいの人に預けてあるとのことだ。“まずいなあ、鳥の餌だ”。私の住んでいるアパートはペット禁止だ。魚や小鳥などの小動物はいいだろう、ということに勝手に私は拡大解釈している。中にはそれも我慢している人がいるはずだ。気まずいものは気まずい。
「すみませーん、荷物どうもいつもありがとうございます」、「いいのよ、いいのよ、いつでも使ってね」と親切だが笑顔ではない中年のおばさんがいつも通り出てくる。しかも、おばさんの渡してくれたダンボールには思いっきり“鳥の餌”と書いてあるではないか。ふう、とため息まじりうつむくと、そこには大きな犬が昼寝をしていた。
注文していたペレットだ。今日から早速ペレット：粒餌＝1：1の混合でやってみる。