目覚め

cockateil2005-04-10

朝起きると目の前にサミーがいる。起きるのが遅い私を見かね、よしが連れてきたようだ。ごろごろよしと横になりながらサミーとじゃれる。子供のころ早く大人になりたいと思っていた。誰にも文句を言われずに、動物を家中に放し飼いしてやるとたくらんでいた。そのことを思い出し、私は思わず微笑する。

  • 寝室から外を覗く

 余白

全ての人は、自分が世界の仕組みの全てを分かることなく死んでいくことを知っている。そしてほとんどの人は本能的に、その『知らないもの』という余白部分は『知っているもの』より比にならない程大きい、という事実に気付いているに違いない。その余白をないものかのように無視して生きる人。その余白の存在は意識的に認めているが、それを知ろうとする行為に意味を見出さない人。その余白が何かを探す人。その余白が何かを決め生きていく人。

動物はこの余白部分を私よりずっと知っているような気がしてならない。